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店長ブログ

2011年5月記事一覧

琵琶湖産のいさざです、八寸の中の一品です。

甘露煮にしています。

いさざはハゼ科の魚で琵琶湖の固有種、近年漁獲量が激減し、高価な魚となっています。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧IA類(CR)にもされています。(どのように分別されているのか分かりませんが、市場には出回っています。)

生のいさざは、見たまんま「はぜどん」です。(年齢バレバレですね・・・・)  愛らしい、プニュっとした顔をしています。

2008年の冬には、暖冬で琵琶湖の水が循環せず酸欠で、たくさんのいさざが一気に減ってしまいました。

私は、数年前に京都から滋賀県の山奥へ引っ越しました、毎日帰宅の度に車の前を鹿や猪、いたちなどが走っていきます。

昨日は、かなり立派な角を持ったオスの鹿が道路の真ん中に仁王立ちで、なかなか通らせてもらえませんでした。(しかもでかいし、ちょっと怖い!!)

隣のお家の家庭菜園では猿に野菜をしょっちゅう盗まれておられます。(野生の猿はかなり怖い)

お休みの日は、滋賀にいるとホントにのんびりします。

これからも琵琶湖のいろんな魚や、鹿や猿、猪、たくさんの緑も大切にしたいですし、また、琵琶湖の恵みが、私たちの糧になっていることにも感謝していきたいです。

いさざ.JPGいさざ2.JPG

数日前、夜のニュースで3月11日の東北関東大震災の日のディズニーランドのドキュメントが放送されていました。

ご覧になられた方もいらっしゃると思います。

ディズニーランドの危機管理にも驚嘆しましたが、ディズニーランドのキャストの方がたのゲストに対する対応にはさらに驚嘆しました。

ディズニーランドでは、東京電力も国ですら想定外だった今回の地震を、想定内とされ日々訓練されていました。(これだけでもすごい!!)

ディズニーランドでは9割のキャストがアルバイトさんだそうです、そのアルバイトさんがあの巨大地震の日、何万と来園されていたゲストを保護されました。

建物の中にいたキャストは、全員のゲストに一旦、建物から出て頂き安全の確認をされ、ぬいぐるみを販売するショップのキャストは頭を守るために、売り物の、ディズニーのキャラクターのぬいぐるみをゲストに配り、「頭にのせて落下物から身を守って下さい!!」と声をかけたり。

まだ3月の寒い中、又その日は午後から雨も降ってきたそうです、それに対しキャストの皆さんは、誰に支持されたわけでなく、パーク内のショップにある持ち帰り用の、キャラクターの絵を描いた大きな袋をカッパ代わりにゲストの配ったり、梱包用のプチプチや普段絶対にゲストには見せる事のない段ボールを配ったり、防寒や雨対策用に配ったりされました。

トイレも長蛇の列だったそうです、それに対しキャストの皆さんはトイレットペパーが無くならないように、常に補充されていたそうです。

安全を確認された建物にゲストがもどると、テーブルは全部端に寄せられ、出来る限りの椅子を用意し、一人でも多くの方が座れるように準備されていて、ショップ内で販売されているお菓子や食物はすべて無料でゲストに配られ、さらに驚くことに、ディズニーランドでは何万人分ものアルファ米が備蓄されていたのです、夜になるとお腹を減らしたゲストの皆さんに、その暖かいアルファ米を配り、ディズニーランドで夜を過ごしたゲストの皆に、朝方にはパンとスープが配られたそうです。

本当にすごいです!!この言葉以外見つからないです。

キャストの皆さんも、ゲストの方々と同じように、寒かったしお腹もペコペコだったことでしょう、同じようにキャストの皆さんも被災者でした。

私が、迦陵に入社させて頂いて、社員ミーティングで初めてオリエンタルランドの、加賀見俊夫さんの講演会をカセットテープ(そのころはまだカセットテープでした・・・・)で聞かせて頂きました、今でも忘れないです、とにかく泣けて泣けて仕方がなかったです。

サービスって、接客って、こんなに奥深く、人を幸せにする仕事なんやぁー!!って思いました、それからディズニーランド関連の本をたくさん読みました、オリエンタルランドの勉強会にも参加させていただきました。

今回久しぶりにディズニーランド本買いました。

祗園迦陵のホールスタッフもディズニーランドのキャストの皆さんに負けないくらい熱いハートを持ったスタッフばかりです。これからも皆でいろんなことを勉強し、ご来店いただいたお客様のお役に立ちたいと思います。

 

ディズニー.JPG

誠に勝手ながら、祗園迦陵はGWの振り替えで11日(水)と12日(木)の2日間、お休みを頂いております。

GWにはたくさんのお客様にご来店頂き、誠ににありがとうございました。

スタッフみんなも、2週間お休み無くがんばってくれました。感謝!!

久しぶりの連休ですが、ピンポイントで2日とも大雨です・・・・・・

いつものお休みの日もそうですが、ゆっくり寝ていたいと思いつつ、一日がもったいないのでつい、いつもと同じ時間に起きて何かしようと考えてしまいます。

でもこの雨・・・・・結構降ってます・・・・・ 

それはそれで、気分を切り替えて今回のお休みは、買うだけ買って読んでいなかった本をじっくり、ゆっくり、まったりと読んでみたいと思います。

(たぶん5分後にまた寝ています・・・・・)

 

本.JPG

今月の椀物は鱚を使ったお椀です。

鱚は春を告げる魚と言われます。「結び鱚と玉子豆腐」のお椀です、蓴菜とつる菜を添えています。

定番の天ぷらも、お塩で美味しいですが、葛粉を打って椀種にしても美味しいです。

たまにお料理屋さんに食べに行って椀物が出て来ると、職業がらでしょうか、お出汁はとても気になり、お椀でこの後のお料理に期待感が膨らむような感じがします。

3800円(昼)コース・5250円(昼)コース・7800円(10品夜コース)でご用意いたしております。

7800(7品夜)コース・10500コースは「甘鯛蕨巻き」のお椀です。

 鱚.JPG

東北の地酒 第5弾 今回は3本が入荷

・宮城より  日高見 純米

・福島より  会津娘 無為信 特別純米

・岩手より  与右衛門 特別純米 無濾過

これまで数種類の東北の地酒をご用意させていただきました、日本酒造りには水が大変重要です。

京都には京都、滋賀には滋賀のその地方ならではの味や固さ、柔らかさ、ミネラル分を持った水があります、京都の水は、中硬水で、酸が少なく、なめらかで、やわらかいのが特徴です。京都の地酒はもちろん色々と個性はありますが、なにか同じようなニュアンスが感じられます。

兵庫の灘では江戸っ子の舌に合う江戸送りのお酒としてミネラル分の多い硬質の水で作られ、酸度が高めの辛口のお酒が造られました。   灘の酒は「男酒」、京都のお酒は「女酒」と呼ばれます。

東北のお酒を飲むと、同じように仕込み水の感じが伝わって来ます、限りなく透き通って、すがすがしく、きめ細かく、爽やかで、寒い日の朝露のような純粋で素朴、やさしいお水の様な感じがします。

喉越しの切れがよく、鼻に抜ける心地よい余韻、口中がきれいに浄化され、食欲をそそるようなお酒が多い気がします。

特に魚貝類に、合わせるとお互いの相乗効果でどんどん食が進んでしまいそうです。

私は、まだ東京より北へ行ったことが無く、いつか復興して元気になった東北で美味しいお酒と食事をしたみたいと思います。

 

よえもん.JPG